モデラーの先輩

先日、亡くなられた岩瀬さんとほぼ同時期に、ホビージャパン誌で
デビューしたモデラーさんに「 栗原 孝明 」さんが居られます。
現在は、工業系の試作屋さんから独立~個人の「トーピドー・モデルズ」
という名称の工房を立ち上げて活動なさっております。
数年前まで、ワンフェスで個人のブースを立ち上げて、
スケール・モデルの潜水艦などを発売してしていました。
(某、有名な業界人さんもお得意様で良くいらしていました)
実は彼も、ホビージャパン誌の読者投稿の作品で岩瀬さんと同じザクを投稿
( 1980年5月号、P108 )後、ホビージャパン誌でライターのデビュー
をしています。
お2人はライバル~と言うより、同期のお2人。
良いお仲間でしたね。
彼の場合、ホビー誌では作る作品がガンダムなどのアニメのキャラクターよりも、
スケールモデル寄りの一風変わったSFモデルの作例が多かったので、
目に留まる機会が少なかったのかもしれません。
それでも、岩瀬さんがポリパテを使い広めてくれたほぼ同時期に、
ホビージャパン誌で ” プラバン ” を使ったスクラッチビルドの
キャラクターモデルの作例を発表しています。
(プラバンを使った作例は、古くからスケールモデル作品など有ります)
1980年10月号 「 スタジオぬえ版 1/15 パワードスーツ 」
1980年12月号 「 謎の円盤UFO コンピューター衛星 シド 」
古い紙面作りなので、この作例のスゴさが伝わりにくいと思います。
当時、キャラクター・モデルのスクラッチ作品がボチボチ出始めた時期に
このクオリティの作例を発表できる技術力は並みはずれています!
自分は、当時からこの作例レベルにはなかなか追いつかないだろうナァ~
なんて、(呆れて)別格扱いしてたものです。
近年は、海洋堂のジェットモグラや学研のホビー誌「Character AGE」での
各種作例で彼の作品を見る事が出来ます。
たまに、商業誌のライターさんのインタビューで、影響を受けたモデラーさんは
どなたですか?なんて質問しているのを読みますが、自分は間違いなく、
岩瀬・栗原さんの両氏を上げます。
以前の投稿で、年末の飲み会~のお話しを書きました。
その会には、栗原さんも毎回いらしています。
請負先などは秘密ですが、新作の写真アルバムや現物を持って来て、
仲間にお披露目してくれるのですが、その作品のクオリティは劣いていません。
逆にさらに遠くへ行っています。
それもそのはず、我々のホビー界の模型作りの方法と、
彼の工業モデルの作品作りへのアプローチの方法が異なっているのです。
その、アクリルからの削り出しモデルは、博物館などでも長期にわたって
飾る事が出来る品質でもあるのです。
自分も、一度は試作屋さん方面へ向かおうとしていましたが、ガレージ
キット・ブームが始まり、原型師活動での我流モデリングに落ち着いて
しまった中途な立場です。
試作屋さん(木型屋さん)の作品や、工業科出身の方々の作品を多く見てきましたが、
なんか次元が違うなんて感じてしまいます・・・・

